毛糸刺繍にはどんな糸が向いている?

ぬいものじかんの毛糸刺繍で使う毛糸のお話です。

とその前に・・・

 

ぬいものじかんでご紹介する刺繍で大切にしているのは

 

” かんたん“

 

どんなにデザインが可愛かったり、珍しかったり、萌えっとしても、刺繍する人が「むずかしい・私には出来ないな」と思ってしまっては意味がありません。

何故かってぬいものじかん動画をご覧になった縫いもの初心者さんにも「ぬいものじかん」を一緒に過ごしてほしいから。

 

そんな「ぬいものじかん刺繍」のメインステッチは“ なみぬい ”です。

刺繍初心者さんでも、刺すのがカンタン!

なみ縫いは学校の家庭科で一番初めに習う縫い方。縫えるのかは一旦置いといて、一目でどう縫ってあるのかが分かる縫い方です。因みに「なみ縫いの縫い方」だけをご紹介している動画もございますよ。

 

“なみ縫い”って刺繍って言うの?と思う方もいらっしゃいますよね🤗、大丈夫!「ランニングステッチ」と言う立派な刺繍なんですよ🪡。

 

 

 

そして本日の本題、刺繍でよく使う糸は“ 毛糸 ”です。

そもそも何故毛糸?

 

理由は2つ

・毛糸の素材感でなみ縫いが多少曲がってもそれが刺繍の味になる。

 

・糸が太い毛糸なので、スペースが埋まりやすく初心者さんもトライしやすい。何だかんだちゃんと出来上がるの大事😁

 

 

毛糸にも色んな種類があるので自由に好きな毛糸で刺繍して頂くのが良いと思いますが、毛糸刺繍初心者さんから

「自由にと言われても家に毛糸のストックも無いし、選ぶポイントが分からない〜」という声が聞こえてくるではありませんか。

 

そんな方へ私のおすすめ毛糸をご紹介。「ぬいものじかん」動画の毛糸刺繍でもよく使っている毛糸は

 

【 小巻cafe Demi 】

商品参考情報はこちら

 

 

小巻Demiをよく使う理由は

・色味のニュアンスと色数

基本色の他に深みや目が覚めるような色味、かと思うと淡い色味もあったり。そして少な過ぎず多過ぎず、色選びを楽しめる色数。

 

・丁度良い太さ

少し太めの刺繍針で縫える糸の太さと、刺した刺繍が糸の太さの通り。

100%ウールのようにモフモフしたり、モヘアのようにふんわりしている糸は針穴を通る時と、糸を引っ張る事で刺繍が毛糸の太さより細い印象になりがちです。でも小巻デミは糸自体に密があって太さのギャップを感じにくく、初心者さんが縫っても毛糸のポコポコ感が表現しやすいと思います。

 

・有名で購入しやすい

何と言ってもすぐ見つけられて気楽に用意出来るのがスタートのポイント☝️

 

 

 

という事で!毛糸が決まったら早速小さいスペースと簡単なデザインで良いので刺繍してみませんか!縫い物や刺繍初心者さんだからこそ新しいデザインの発想や、刺繍の味が出たりするのを私は知っています😄!やってみたい気持ちを布に刺してみよう!

 

 

縫うことから始まる「自分をつくるじかん」をご一緒に。

 

 

🚩お知らせ

●自由にステッチ「フェルトート」

5センチの小さい四角にどんな刺繍をしますか?裁縫初心者🔰さんも小さいスペースならチャレンジ出来ちゃう🪡そして自分だけのオリジナルトートの出来上がり!

フェルトートの詳細はこちらからご覧頂けます。

なみ縫い刺繍 Lesson:簡単な毛糸刺繍 ウクレレ編②(縫い方とポイント)

はい!前回の「その1」では刺繍デザインの下書きまでしました。まだデザインと下書きが終わっていない人は↓のブログから進んで下さいね。

なみ縫い刺繍 Lesson:簡単な毛糸刺繍 ウクレレ編①(デザインと下書き)

 

 

お裁縫好きの皆様は下書きをしてお待ち頂いてると思いますので(笑)、いよいよ刺繍をしますよ〜!

前回の下書きはこんな感じ(スイカみたい)

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最初に刺繍する毛糸の色を決めます。色選びのポイントは

・刺繍糸する糸とフェルトは同系色にしない

 

面ではなく、線(正確には点?)の刺繍なので、刺繍する土台と似ている糸では色が沈んでしまいます。

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※何と縫っている具体的な画像を撮り忘れておりましたので(驚)、別のフェルトでご説明します。

 

今回は赤のフェルトに対して黒の毛糸で刺繍します。
「小巻cafe Demi   col 30」

 

 

 

下書きしたガイドに沿ってなみ縫いをします。

1 縫い始めと玉止め

裏に書いたガイドの線に沿って縫います。刺繍は縫い始めと縫い終わりは玉止めをしない方法もありますが、初めての方やフェルトのように刺繍の土台に厚みがある時は、安心な玉止めでも良いかなと思います。という事で今回は玉止めをしてスタート。


裏面

 

2 なみ縫いの幅を決める

「これ位の幅で刺繍したいな」と思う線の上に針を刺して抜いてみます。まずは一針縫って表面を確認します。

確認する所:表面の刺繍の幅がイメージ通りか(思ったより長い・短いなど)


裏面


表面

 

3 表面から見た「縫っている・縫っていない」ところの幅を決める

縫っている線の幅が決まったら、なみ縫いなので表面から見て「縫っていない」所の幅も決めます。

 

縫い幅の決め方は主に3タイプです。イメージで決められない時は2、3針縫ってみるとイメージが掴めると思います。

 

因みに①の幅を同じにしてみるとこんな感じになります。

 

そして、今回は②の縫っている幅を長めにしたのでこんな感じです。

 

 

【縫う時のポイント】

少し毛糸が浮いているくらいで丁度良い。

ぴっちり塗ってしまうと、毛糸のぷっくり感が出ないのと、布が吊ってしまいます。一縫い毎はそれほど吊れてなくても、これが全体になるとフェルト自体が反って全体がいびつになるので注意。

 

 

 

1本の線を縫ったら表面を確認

色や縫い幅はイメージ通りですか?可愛くないそうな予感がする?を確認(笑)。一針で確認した時とはまた違うので、ここで最終確認します。何か違うな〜と思えば色を変えたり、縫い幅を変えてみます。

 

 

玉止めする箇所

デザインの角で玉止めをするように意識します。毛糸が足りるのでそのまま縫い続けると、不思議と無意識にテンションが上がって引っ張って縫っている事があります(笑)。それを避ける為ある程度の箇所でストップをかけます。

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おお!!!形が見えてきました!

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小さい箇所は縫う幅を調整

糸巻きの円はステッチの幅を小さくするとキレイな円になります。

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全体に刺繍が出来るとこんな感じです。(裏面)

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表面に返します。ウクレレヘッドの刺繍完成です。これをハガキサイズのフレームに入れたり、ワッペンにしたりと使い方はいろいろ。是非チャレンジしてみてくださいね。

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私はこれにロゴをつけてウクレレヘッドカバーにしてみました。

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おつかれさまでした♪

instagram : nami__nui 

 

なみ縫い刺繍レッスン:簡単な毛糸刺繍 ウクレレ編①(デザインと下書き)

今回は初めての人でも簡単に出来る刺繍をご紹介。刺繍もいろいろ種類があるけれど、私の経験からすると、細かいデザインは根詰めてやると肩が凝るし(私の場合、口が開かなくなる・・・)、完成が見えなくて飽きてしまうなど、楽しいはずが苦痛になることもしばしば。

 

その昔の刺繍はこんな感じです。クオリティと言うか細かすぎて、刺繍と気が付かれないことも(笑)。こんなみっちりしたものでなくても、デザインや糸選び、方法で味のある可愛い作品が出来るのでご紹介。

 

 

 

今回刺繍する布はフェルトです。刺繍の方法は、なみ縫いステッチ(正式にはランニングステッチ)と言って、いわゆるただのなみ縫いです。だから初心者の方もチャレンジしやすい!

 

 

 

●まずは材料選び。ポイントは

・フェルトは厚すぎないものを
(厚みのあるフェルトも味があって好きですが初めての方が刺繍するには2ミリだと厚い感じがします。何度も針を通しているうちに手が疲れます)

・毛糸の太さと針の太さを合わせる
(毛糸の方が太いとフェルトを貫通する度に圧が掛かりこれも手が疲れます

・毛糸の魅力を引き出せるよう超極細毛糸より少し太めがオススメ
(今回は簡単刺繍です。1本線で目立つ方がステッチのぷっくり感がより分かってかわいいです)

・フェルトと毛糸は同系色は避ける
(線だけの刺繍なので同じような色味だどフェルトの色に吸収されてしまう)

 

今回は赤いフェルトを使用。ちなみにこのフェルトは表と裏で少し色が違うタイプです。裏にデザインを下書きします。

 

 

●デザインを下書きする時の注意点

デザインを裏に描くので完成品は左右逆になります。それを考慮して描きます。でも左右対象の場合は気にする必要が無いので最初の刺繍にはオススメです。

 

なので、今回は左右対称デザインにピッタリなウクレレです。私の描き方は

 

中心にガイドラインを引きます

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デザインがカーブする箇所にもガイドラインを引きます。

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デザインがカーブする箇所を想定して印をつけます。

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印と印を定規で結びます

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するとこうなります(形が分かって来た!)

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反対も同じようにするとこうなります

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糸巻(弦)の場所を決める時はいきなり描かないで、物を置いてみて(今回はボタン)、場所を確認して決めます。

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そして円を描きます

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ネックの弦の場所にも印を付けて

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また円と印を定規で結びます

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はい、下書きの完成です

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これを刺繍するわけですが、つづきは次回!下書きをしてお待ちくださ〜い。

 

ありがとうございました。